これまで記載してきたように、フィードパック制御はオートメーションを支える技術的な
柱として、産業革命以後、産業の発展とともに進歩してきています。
フィードパック制御は、今後もシステムの性能の向上のための基本技術としてさら
に発展するでしょう。
制御の技術および理論は、さまざまな分野で発展してきましたが、結局同じ技術で
あったし、理論も統一的に整理されてきています。このような制御工学の生成過程
からもわかるように、現在確立されている制御工学は、各分野の個別技術に関わる
ものではなく、各分野に共通する課題を解決する方法の体系です。
その意味で従来の機械工学、電気工学を縦割り体系と呼ぶのに対し、制御工学は
横割り体系と呼ばれる。
この制御の方法論を工学を越えたほかの分野にも適用できます。かなり前から経済学
の分野に制御の方法論を適用して多くの成果を得ています。
今後、制御の方法論は、システム工学などと競合しながら社会科学系、心理学などの
人文科学系の分野にも応用されていくものと考えられます。