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連載 制御工学Control Engineering

第74回 空気圧式PIDコントローラ

図4.15に示すようなノズルフラッパ、ベローズ、絞りからなる空気圧回路を考える。
この図で各素子は以下に述べるような機能をもつ。

①ノズルフラッパ
図4.16(a)に示すように、パイプの先端を絞って小穴をあけておき、この小穴の前に
空気流を妨げる板を置く。いま、小穴と板の間隔をzとすると、ノ ズル後方のパイプ
内圧力pはzに比例し、
63-equation01
で表される。Kはノズル先端の構造から決まる定数である。

②ベローズ
図4.16(b)に示すような構造で、りん青銅など計測器用ばね材でつくられる。ベローズの
入口に空気圧を付加すると、ベローズは図4.16(b)に示す方向に伸ぴ、圧力を変位に
変換する。この二つを用い、図4.15の圧力pi-pdの 差圧を変位に変換している。
この変位はベローズに付加される圧力にベローズのばね定数kを乗じた量である。
いま,図4.15 の系で、ベローズの容積をci-cd絞りの空気の流れの抵抗値をri-rd
とすると、図より各部の方程式は次のようになる。
ノズルフラッパ間の間隔z

63-equation02

ベローズの変位x 

63-equation03

63_img1

63_img2

絞りとベローズ

63-equation05

ここにqDは絞りRDを通過する空気流である。また、CD内のpDは、

63-equation06

となる。同様にして、pDとpIの関係は、次式のようになる。

63-equation07

上式より、入力をzR,出力をpとするブロック線図をつくると、図4.17(a)のような
ブロック線図が得られる。このブロック線図を縮合すると図4.17(b)のようになる。
いま、この系が用いられる周波数範囲をωmin<ω<ωmaxとし、この範囲内において、

63-equation08

を満たすように、Kが十分大きいとすれば、図4.17(b)のブロック線図の分母の1の項は
無視でき,zRからPまでの伝達関数は、次のようになる。

ここで、

63-equation10

とすると、上のzRからpまでの伝達関数は、

63-equation11

なるPIDコントローラの伝達関数となる。

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