ブロック線図とは代数方程式、常微分方程式、差分方程式で記述きれるシステム
を簡単な約束のもとで線図で表現したものです。
この線図を信号流れ系とみなして、さまざまな解釈を与えることができます。
制御工学上重要なフィードパック、フィードフォワードなどの概念は、この解釈から
生まれて きているといえます。
ブロック線図は表2.5に示すように代数方程式の四則演算を線図記号で約束し、
方程式を線図で表すことから始まる。
ブロック線図は信号流れ系であり、信号は系に流れ込む信号(入力信号)、系から
流れ出る信号(出力信号)に分けられる。
代数方程式を陽に表現し、左辺を一変数とすると、方程式の右辺の変数が入力信号、
左辺の変数が出力信号に対応づけられる。
ここで簡単な方程式
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のブロック線図をつくる。u、v は右辺の変数であり入力信号となり、xは左辺にあるので
出力信号である。表2.5を参照して図2.12のようなブロック線図がつくられる。
このブロック線図でa、bが定数の場合を線形系と呼ぶ。
例えば、auがuの非線形関数


のとき、ブロック線図は図2.13のように式(2.22)の関数曲線をブロック中に表す。
このような系を非線形系と呼ぶ。また、a、 bがラプラス演算子S、Z変換の演算子zの
関数の場合、この系を動的な系という。
次に、
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で与えられる方程式のブロック線図を考える。この場合、左辺の変数(ブロック線図の
出力となるべき変数)、右辺の変数(入力となるべき変数)の両変数にxが含まれ、
xは入力であるとともに出力である。この場合、このブロック線図は図2.14のようになる。
図2.14のように出カ信号を入力側に戻すことをフィードパックと呼び、特に出力信号の
符号を負にしてフィードパックする場合を負のフィードパック、 正の場合を正のフィード
パックと呼ぶ。負のフィードパックは自動制御系の基本構造であり重要である。
次に、連立代数方程式のブロック線図を考えてみよう。
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上の両式は、右辺、左辺に同じ変数を含む。したがって、これらをブロック線図化
すると、両式ともフィードパックをもつ。
式(2.24a)、 (2.24 b)について単独にブロック線図を求めると、これらは図2.15 (a)、
(b)のように求まる。
ここで、例えば式(2.24a)より図2.15(a)のブロック線図を作成する場合、 「xなる出力
信号を発生させるためにはA倍する。何を?、( )の変数を、 ( )の中身は
-ax-by+cu、xは出力として定義されている。y、u は入力である。」 という具合に、
出力信号側から構成するとわかりやすい。
式(2.24a)、 (2.24 b)は連立しているので同じ変数どうしを接続し、図 2.15(c)のような
マイナーなフィードパックとオーバオールなフィードパッ クからなるブロック線図が
つくられる。

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キルヒホッフの法則より電流
は、

となり、電流
は、それぞれ、
に等しく、ノード電圧
は次のようになる。
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以上、式(1)、(a)、 (2)、 (b)、 (3)、 (C)式の順に代数方程式のブロック線図を求め、
これらのブロック線図を接続していくと、回路網全体のブロック線図が求められ、
図2.16(b)のようになる。