システムの伝達関数をG(s)とすると、その周波数応答関数はG(iω)なる
複素関数で与えられた。
この複素関数はすでに式(2.10d,e)で示したように、その絶対値|G(iω)|と
位相差ζG(iω)= tan-¹{Im [G(iω)]/Re [G(iω)]}で表すことができます。
この絶対値、位相差のプロットのしかたには、ボード(Bode)線図法と
ナイキスト(Nyquist)線図法の二種類があります。
ボード線図とは、すでに式(2.8a,b)あるいは、式(2.10d,e)で示した|G(iω)|の
dB表示したゲイン、すなわち20log¹º|G(iω)|と位相tan-¹ {Im [G(iω)]/Re[G(iω)]}
の二つを縦軸にとり、logスケールで周波数を横軸にとるグラフである。
図2.9にそのグラフ例を示す。周波数が大きく変化すると、ゲイン|G(iω)|は
大きな値から小さな値まで変化する。このときゲインの小さい部分の特性が、
ゲインの大きい部分の特性に対して無視されないように dB (20log¹º |G( iω)|)
で表す。表2.3に倍率とdBの関係を示しています。


ナイキスト線図法では、複素関数で与えられる周波数応答関数を次のような
極座標表示系で表示します。

図2.10は周波数をパラメータとし、G(iω)を極座標上にプロットしたものです。
ボード線図もナイキスト線図も複素関数G(iω)を表示したものであり、その内容に
違いがあるわけではありません。
グラフを書くためのスペースは多く必要ですが、ボード線図の作図はナイキスト線図
に比較して容易であることから、これからはボード線図を使用します。