7・3・5 ARモデルの階数を固定したオンライン推定アルゴリズム
システムからの測定量{y(k)}の異状による変化を階数Mの
ARモデルを使用してオンラインで検知する場合、新しいデータが
計測されたつどモデルをup dateに更新しなければならない。
新しいデータだ計測されたつど式(7・44)に基づいて計算するのでは
計算量が膨大になりすぎる。そこでここでは補4に示す
逆行列に関する公式を利用して簡単なアルゴリズムを設計する。
いまサンプル時刻Nを現時刻とする。式(7・41)の評価基準の代わりに

なる重みつき予測誤差の2乗和の評価基準を選ぶことにする。重みeζ(k-N)はζ>0の場合、
現時刻の重みが1で、時刻が過去になればなるほどe-ζ、e-2ζ、……と
小さくなることを示している。すなわち新しい情報を重要視している。
ζ=0の場合、常にeζ(k-N)=1となり、すべての時刻における重みは等しく
式(7・41)と同じ評価基準になる。ζの値がい大きければ大きいほど新しい情報に
重きをおくことになる。いま式(7・42)と同様に

と定義する。式(7・44)を求めたプロセスと全く同じに重みつき最小2乗解は

と求められる。いま

と定義すると、式(7・54)は次のように書ける。
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また、
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とすると予測誤差の分散は
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となる。