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生産システムの異常診断入門System Check

第44回 自己回帰モデルを利用する方法

7・3・1 自己回帰モデル

図7・1で示されたシステムから出力y(t)を図7・6(a)に示すように
等時間間隔でサンプリングし離散値時系列データ{y(k),k=0,1……}で
表す。

%e5%9b%b37-6

今図7・6(a)の離散値時系列データy(k)は図7・6(b)に
示すような線形離散値(差分方程式)モデルの出力データであると
仮定する。図7・6(b)の方程式は次式で記述されるものとする。

%e5%bc%8f7-19

ここでこのモデルは、y(k)の自己回帰(Auto-Regressive,略してAR)モデル
と呼ばれている。さらに式(7・19)の変数、係数は次のように呼ばれる。

ai,i=1,2,……,M:ARモデルの係数
y(k):推定された離散値時系列データ
y0,y-1,……,y-M+1:ARモデルの初期値
ε(k):ランダム時系列
σσε(k)の標準偏差

このモデルはy(k)のカーブフィットあるいは特徴抽出のために利用される。

(1)y(k)が確定論的データと見なせるような場合(例えばy(k)が
非常に滑らかであるとか。きれいな周期波)

ⅰ)初期値y0,y-1,……,y-M+1は測定値y(0),y(-1),……,
y(-M+1)に等しく
ⅱ)σε(k)は標準偏差σが十分小さいランダムデータかε(k)=0
のモデルでカーブフィットができる。このような場合、式(7・19)は
確定的モデルと呼ぶことが出来る。

(2)y(k)が平均ゼロの正規性ランダムデータで統計的に定常である場合(補2参照)
ⅰ)初期値y0,y-1,……,y-M+1
  平均値ゼロの正規性ランダム数
ⅱ)σε(k)は平均値ゼロ、分散2の正規性白色ノイズ〔ε(k)は
平均ゼロ分散1の正規性ノイズ〕
のモデルが使われる。このような場合、式(7・19)は統計的モデルと呼ばれる。

補2 統計的定常性とは

統計的に定常とは、平均、分散など、データから定期量的に
抽出できるデータの統計的性質が時間に依存しないことである。
例えば下図のデータで任意の時間t3≤t≤t4における軽金、
分散などに等しいことである。ただし[t1,t2][t3,t4]の間隔は十分広く、
この間で与えられるデータは十分統計量として取り扱えるものとする。
gurahu7-3

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