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連載 制御工学Control Engineering

第14回 ラプラス変換 その1

式(2.1)あるいは式(2.2a、b )において、ある入力u(t)あるいは、u1(t)・・・・・um(t)が
与えられ、この微分方程式を解くと、その入力に対する出力応答Y(t)あるいは、
Y1(t)・・・・・Yl (t)(x1(t)・・・・・Xn(t)) が求められる。

微分方程式の解法は種々あるが、制御工学ではラプラス変換法がしばしば用いられる。
ラプラス変換は次のように定義される。区間(0、∞)で定義された関数X(t)に対して、

03-equation01

が存在するとき,複素変数Sに関する関数X(s)をx(t)のラプラス変換と呼び、
次のように表す。

03-equation02

また、この逆変換は次のように与えられ、次の記号で表される。

03-equation03
03-equation04

このラプラス変換は、次のような性質をもっています。

① ラプラス変換は、t領域とs領域で定義されている関数聞の線形変換
(Iinear transformation)です。
すなわち,X1(s)とX2(s)がそれぞれx1(t)とx2(t)のラプラス変換であるとすれば、
a1X1(s)+ a2x2 (s)はa1x1(t)+a2x2(t)のラプラス変換です。
ここで、a1とa2は任意定数です。

② ラプラス逆変換は、s領域とt領域で定義されている関数間の線形変換です。
すなわち、x1(t)とx2(t)が、それぞれX1(s)とX2(s)のラプラス逆変換とすれば、
b1x1(t) + b2x2(t)はb1X1(s)+b2X2 (s)のラプラス逆変換です。
ここで,b1とb2は任意定数です。

③ ラプラス変換がX(s)で与えられる時間関数x(t)の導関数dx(t)/dtのラプラス変換は、
次式で与えられます。

03-equation05

ここで、x(0+)は正の値のtがt→0となるときのx(t)の初期値です。

④ ラプラス変換が、X(s)で与えられる時間関数x(t)の0からtの積分のラプラス変換は、
次式で与えられます。

03-equation06

⑤ ラプラス変換が、x(s)で与えられる時間関数x(t)の初期値x(0+)は次の式で与えられ、
この関係は初期値定理(initialvalue theorem)と呼ばれます。

03-equation07

⑥ ラプラス変換が、x(s)で与えられる時間関数x(t)の最終値x(∞)は、

03-equation08

で与えられ、この関係は最終値定理(finalvalue theorem)と呼ばれます。

⑦ 関数x(t/α)のラプラス変換(時間スケーリング)は、次のとおりです。

03-equation09

⑧ 関数X(s/,α)のラプラス逆変換(周波数スケーリング)は、次のとおりです。

03-equation10

⑨ 関数x(t-L)(Lはむだ時間)(ここでL>0、t≦Lに対しx(t-L)=0)のラプラス変換は、
次式となります。

03-equation11

⑩ 関数e-a’x(t)のラプラス変換(平行移動)は、次のとおりです。

03-equation12

⑪ 二つの時間関数x1(t)とx2(t)の積のラプラス変換は、次のような複素たたみ込み
積分で与えられます。

03-equation13

⑫ ラプラス変換X1(s)とX2(S)の積のラプラス逆変換は、次のたたみ込み積分で
与えられます。

03-equation14

 

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