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生産システムの異常診断入門System Check

第36回 パイプのリーク位置検出のための特性量

以上の理論的解析より、パイプラインにリークが生じると、音響検出点から
みてリークの場所以後のパイプの断面積が等価的には広くなることがわかっ
た。したがって原理的にはDurbin法により、PARCOR係数γk(=反射係数〉
を推定し、式(6.17)より断面積を求め、これを正常なパイプと比較する
ことでリークの場所を検出できることになる。比較の方法として、断面積比

6-23

を計算する。ここで、両断面積は推定値を利用する。リークがあった場合
この断面積比Rkはパイプの形状などに依存することなくリークの位置で
図6.10のように変化する。
図6.11に示すように,長さ110mのパイプラインでコンプレッサから50m、
30m、20mの点で別々に直径1.5mmのリーク穴を設けリーク位置の検出実験
を行った。

%e5%9b%b36-10

%e5%9b%b36-11

%e5%9b%b36-12

コンプレッサより60mの点で管内を伝播する音響信号を検出し、PARCOR係数、
正常パイプ断面積,リーク時パイプ断面積を計算し断面積比Rを求めた。
図6.12にコンプレッサから50m(検出端から測って10m)点にリークがある
場合の断面積比Rを示す。リークの位置からRは増加しほぼ一定値になる。
すなわち、定常なパイプに比較して、検出端から見た場合、リークの位置以後、
等価的にパイプの断面積が増加している。これよりこのリンクは検出できた。
30m、20mの位置にリークがある場合も、その点でRが増加しリークの位置が
検出できた。

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