8・2・2 計測器の異状検知への応用
いま式(8・4)で記述されるシステムがあり、システムから
次の二つのグループの変量が計測されているとする。

ここで、y(t):故障のないことが確認されいてる計器からの
測定量、y0(t):故障の可能性がある計器からの測定量、
ΔC:故障による計測器のゲインなどの緩やかな変化、
a(t):故障により計器出力に直流信号が加算される場合の
直流異状信号、u0(t):y0(t)観測ノイズ、とする。
ΔC、a(t)、u0(t)は測設測定できない。
いま式(8/22)のみを出力として持つシステム式(8・4)が
条件式(8・8)、(8・13)を満たすものとすると、
このシステムのための観測器式(8・5)が設計でき、
バイアス信号を含まない推定状態
よりy0(t)を
次のように推定できる。
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この推定出力と故障の可能性のある計器から実測値の差r(t)は

となる。ΔCはゆっくり変化し、a(t)は直流異状信号で
あることより、r(t)に適当なローパスフィルタを
施してやるとノイズ成分u0(t)、C0Hu(t)、
C0Ge(t)が除去され故障による信号ΔCx(t)、a(t)が
検出される。もしもy0(t)を推定する契機に故障が無ければΔC=0、
a(t)=0、であるr(t)の平均値は0となる。
よって計器の異状が検出される。