いくつかのサブシステムが結合されてシステムが構成されている場合を考える。
各サブシステムは、ブロック線図の1ブロックに対応していて、 システム全体は
一つのブロック線図で表されるものとする。
システムからサブシステムを切り離しても、サブシステムの特性は変化しないとし、
実験的な方法によって、このシステムのブロック線図を求める。
図2.25(a)のように四つのサブシステムが結合されているシステムを考える。
各サブシステムを切り離し、サブシステムの入力に単位ステップを印加 したところ、
図2.25(a)の各ブロック内に示す応答が得られた。表2.2の単位ステップ応答波形と
伝達関数の関係より、サブシステム①は二次遅れ、②は一次遅れ、③は積分・
一次遅れ、④は不完全微分要素であり、これらの応答波形から図2.25(b)のように、
システム全体のブロック線図が得られる。このブロック線図からシステム全体の
特性を知ることができる。
システムの中からサブシステムを切り離してもサブシステムの特性が変化しない
ためには、ザブシステムとサブシステムの信号の流れが一方向でなければならない。

例えば、図2.26に示すような二つのタンク系の場合、図2.26(a)ではタンク①の水位は
タンク②に影響を及ぽすが、タンク②の水位は①に何ら影響を及ぼさない。
従って、この場合、信号はタンク①からタンク②に一方向に流れ、 タンク①、タンク②
は互いに切り離して特性を調べることができる。
ところが、図2.26(b)の場合、タンク①、タンク②の水位は互いのタンクの水位に影響を
及ぽし、信号は双方向であり、この場合、タンク①,②を切り離して特性を調べることは
できない。
