(1)オフライン方式による異状検知
システムは定期的に点検,保全される.このような場合をオフライン方式に
よる異状検知と呼ぶ。オフライン方式には
i)システムの機能を維持しつつ,可能なサブシステムについては一時停止
しサブシステムごとに検診する。
ii)システム全体を停止、あるいは試験運転しながらシステムを分解する
ことなくシステムの各部(サブシステム、要素、部品)の状態を調査する。
iii)システムの一部を分解しシステムの劣化の状態を調査する。
などのレベルがある。オフライン方式ではシステム、サブシステムを停止でき
ある程度の検診時間をかけることができる。連続オンライン検診でないことよ
り、その時間だけ特殊で高価な計測器を使うことができ精度のよい検診ができ
る。機器分析(instrumentanalysis)を含む直接方式が採用できる。
(2)オンライン方式による異状検知
システムの異状、故障の中には短時間で発生し、システムに大きなインパクトを
与えるもの、ゆっくりした故障であるがシステムに重大な影響を与えるような
ものがある。またシステムの中にはプロセス装置のようにいったん始動したら
停止できないものもある。このような異状あるいはシステムの場合、連続的に
システムを監視(monitoring)し、オンライン異状検知を行わなければならない。
オンライン異状検知の場合、使用される計測器は専用されるし、非常にイン
パクトが大きいことが予測される特別な故障検知の場合を除き、上述の間接方
式がとられることが多い。もちろん安価な異状検知センサがある場合、このセ
ンサをシステムに組み込んでオンライン直接異状検知は行われるべきである。
以上の各方式は想定される異状、故障によって経済性、精度、緊急性の観点
から適切に分担されるべきである。このような分担、具体的方式、センサの
設置場所、センサの種類、性能の決定は設備診断システムの設計課題である。