プロセスオートメーション、メカニカルオートメーションでは自動制御がこの分野を
 支える基礎技術となっています。

 プロセスオートメーションとは化学プラント、発電所、鉄鋼プラン卜などのような
 大規模な装置を使う生産システムの自動化のことです。

 このような装置において制御すべき量は温度、流量、圧力、 電圧、電流、化学組成
 などの連続量であり、これらの量は基本的にバルブの開閉により調整でき、制御は
 比較的容易です。
 従って、この分野は早期に発展し、その基礎はエネルギー源が石炭から石油に
 変換された1960年代でほぼ完成したと考えられます。

 しかし、以上のようなプラントは、一般に大規模であったり、強い非線形性を含むなど、
 制御するうえで困難な問題を含んでいる一方、うまい制御を実施し、例えば1%の効率
 を向上することで、年間数億円のお金をセーブできるようなことも多く、現在でも多くの
 研究開発が進められています。

 図1.3は、蒸留塔とその制御システムを示しています。このシステムでも原液の濃度、
 温度、圧力を計測してバルブの開閉によって制御が行われています。