自動制御の歴史 その2
  化学プラント、電力システム、ガスプラントなどの装置産業での制御は、また別な形式で
  発展してきています。この分野の制御は、プロセス制御と呼ばれ、大規模、複雑さに挑戦
  しながら発展してきました。
  
  第二次世界大戦では、 航空機の制御のために自動制御は欠くことのできない技術であ
  り、この延長線上で、現在のロケットの姿勢制御や宇宙船の軌道制御があります。

  二十世紀中後半に入り、 ディジタルコンピュータ技術は、 産業界の技術の中で歴史上
  かつて類を見ないほどに発展しました。二十年前には、国や企業の研究機関、あるいは
  大学に置いてあった程度のコンピュータは、 現在ではパーソナルに学生が所有でき、
  子供の一つのおもちゃにすらなってきました。

  このようなディジタルコンピュータ技術は、 自動制御技術にも大きな影響を及ぼし、現在
  における制御はコンピュータなしでは考えることができません。
  ロボットの腕は、ソフトウェアサーボと呼ばれるコンピュータによるサーボシステムで制御
  されています。

  大規模複雑プラントの制御では、もはやプロセスコンピュータなしでは稼働しないし、 自
  動車のエンジン系は、マイクロコンピュータで制御されるのが当たり前になってきています。
  今後における制御技術は、コンピュータ技術の発展に比例して発達していくものと考えら
  れます。